
「在宅で取り組む嚥下障害」講演会会場
第17回医療者応援セミナー「在宅で取り組む嚥下障害」を開催いたしました。
日 時:2025年6月22日(日)午前10時30分〜午後0時
会場:ビッグ愛4階大会議室
演題:「在宅で取り組む嚥下障害」について、話題提供と特別講演会
話題提供
「側臥位での嚥下症例に対する取り組み」
講師:藤原歯科 院長 藤原 修志
特別講演
「耳鼻科医が取り組む嚥下障害」
-在宅での多職種連携の取り組み-
講師:さかい耳鼻咽喉科クリニック 院長 酒井 章博
(敬称略)
お陰様で、当日は会場に40名、webに12名の方々にご参加をいただきました。嚥下障害について、現場で活かす知識を得ようという専門職の方や、家族の介護で疑問をかかえる一般の方などに集まっていただき、熱気のある会場でした。
さて、当日いただいた11個のご質問について、演者の先生方に回答をいただきましたので、以下に掲載いたします。これはあくまでも個人の知識や経験に基づくものであり、特に嚥下障害は個々人の状態により異なる場合が多いので、絶対ではないことをご理解ください。
1.完全側臥位方が適用とされる評価基準があれば教えて頂きたいです。(3名から)
→・左右いずれかの向きに側臥位姿勢が安定して保てること
→・咽喉頭の器質的な問題が無いこと
→・本人の食事に対する認識があることです。
2.完全側臥位では、専用のクッションを使わずにポジショニングをしますか?
→・枕やタオル、毛布などを代用して頭部や背部、膝、足の間などを支えるといいですね。
3.完全側臥位では、基本介助食で、自力摂取は難しいでしょうか。
→・上肢に麻痺が無く、腕の機能が保たれていれば可能です。
4.先生たちの長年の経験で、見た目であったり、普段の様子であったり、この方は、食べられる可能性がありそう。と思える 1番の特徴を教えて下さい。
→・患者さんをよく観察することです。(覚醒しているか?意思表示はできるか?むせ、声の変化、食事の様子、体重変化等を見ることです。)
→・食べる意欲があることです。
5.胃瘻の方をたくさん診て来ましたが、栄養的には足りているはずなのに、何故この人は元気にならないのだろう?
→・消化管の運動や吸収能力が低下、腸の蠕動運動の低下により体内で十分に利用されていないかもしれません。
→・体重が増えないなら消化管の問題でしょうか。体重減少がないなら、睡眠薬や抗精神薬など薬の影響の可能性も考えられます。
6.誤嚥性肺炎を起こさない状態の口腔状態について舌下検査以外(簡単なもの)がありますか?
→・舌、歯、歯肉、食渣の有無等口腔内の清潔度を調べ、口腔乾燥のチェックなどの口腔機能低下症検査を行います。
→・残念ながら、簡単なものはありません
7.咀嚼回数が極力少ない方(認知症障がい者)の咀嚼を増やすやり方や練習は?
→・一般的には食材を大きめに切ることや、1口量を少なくすること。
→・咀嚼を意識させる声かけ
→・咬筋、側頭筋の動きを意識させること
→・道具を使って咀嚼訓練を行うなどの方法があります。
8.寝たきりなどの場合、口腔を保つために身体のリハビリは効果あるのか?
→・口腔周囲筋トレーニング、口腔体操、嚥下体操、だ液腺マッサージ等局所への働きかけは重要ですが、体位や姿勢調整なども大変重要です。
9.口からの食事を再開させるには、何から始めるのが良いか?進める上での注意点や確認の仕方は?
→・全身状態と覚醒レベルの確認、口腔ケア、姿勢調整、間接訓練、直接訓練へと順に行うことが重要です。
10.入れ歯は起きている時にはする必要があるか?(中心静脈栄養していて経口中止)
→・顔貌や表情の維持、入れ歯を使用することにより、体幹が安定し、唾液誤嚥が減る可能性があるので、入れ歯をすることを勧めます。
11.なぜ入院する一般病院に広まらないのか?
→・人手不足、医療安全体制の整備、補償制度の整備が課題だと思われます。
以上です。
秋には県民公開講座を予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。
日 時:2025年6月22日(日)午前10時30分〜午後0時
会場:ビッグ愛4階大会議室
演題:「在宅で取り組む嚥下障害」について、話題提供と特別講演会
話題提供
「側臥位での嚥下症例に対する取り組み」
講師:藤原歯科 院長 藤原 修志
特別講演
「耳鼻科医が取り組む嚥下障害」
-在宅での多職種連携の取り組み-
講師:さかい耳鼻咽喉科クリニック 院長 酒井 章博
(敬称略)
お陰様で、当日は会場に40名、webに12名の方々にご参加をいただきました。嚥下障害について、現場で活かす知識を得ようという専門職の方や、家族の介護で疑問をかかえる一般の方などに集まっていただき、熱気のある会場でした。
さて、当日いただいた11個のご質問について、演者の先生方に回答をいただきましたので、以下に掲載いたします。これはあくまでも個人の知識や経験に基づくものであり、特に嚥下障害は個々人の状態により異なる場合が多いので、絶対ではないことをご理解ください。
1.完全側臥位方が適用とされる評価基準があれば教えて頂きたいです。(3名から)
→・左右いずれかの向きに側臥位姿勢が安定して保てること
→・咽喉頭の器質的な問題が無いこと
→・本人の食事に対する認識があることです。
2.完全側臥位では、専用のクッションを使わずにポジショニングをしますか?
→・枕やタオル、毛布などを代用して頭部や背部、膝、足の間などを支えるといいですね。
3.完全側臥位では、基本介助食で、自力摂取は難しいでしょうか。
→・上肢に麻痺が無く、腕の機能が保たれていれば可能です。
4.先生たちの長年の経験で、見た目であったり、普段の様子であったり、この方は、食べられる可能性がありそう。と思える 1番の特徴を教えて下さい。
→・患者さんをよく観察することです。(覚醒しているか?意思表示はできるか?むせ、声の変化、食事の様子、体重変化等を見ることです。)
→・食べる意欲があることです。
5.胃瘻の方をたくさん診て来ましたが、栄養的には足りているはずなのに、何故この人は元気にならないのだろう?
→・消化管の運動や吸収能力が低下、腸の蠕動運動の低下により体内で十分に利用されていないかもしれません。
→・体重が増えないなら消化管の問題でしょうか。体重減少がないなら、睡眠薬や抗精神薬など薬の影響の可能性も考えられます。
6.誤嚥性肺炎を起こさない状態の口腔状態について舌下検査以外(簡単なもの)がありますか?
→・舌、歯、歯肉、食渣の有無等口腔内の清潔度を調べ、口腔乾燥のチェックなどの口腔機能低下症検査を行います。
→・残念ながら、簡単なものはありません
7.咀嚼回数が極力少ない方(認知症障がい者)の咀嚼を増やすやり方や練習は?
→・一般的には食材を大きめに切ることや、1口量を少なくすること。
→・咀嚼を意識させる声かけ
→・咬筋、側頭筋の動きを意識させること
→・道具を使って咀嚼訓練を行うなどの方法があります。
8.寝たきりなどの場合、口腔を保つために身体のリハビリは効果あるのか?
→・口腔周囲筋トレーニング、口腔体操、嚥下体操、だ液腺マッサージ等局所への働きかけは重要ですが、体位や姿勢調整なども大変重要です。
9.口からの食事を再開させるには、何から始めるのが良いか?進める上での注意点や確認の仕方は?
→・全身状態と覚醒レベルの確認、口腔ケア、姿勢調整、間接訓練、直接訓練へと順に行うことが重要です。
10.入れ歯は起きている時にはする必要があるか?(中心静脈栄養していて経口中止)
→・顔貌や表情の維持、入れ歯を使用することにより、体幹が安定し、唾液誤嚥が減る可能性があるので、入れ歯をすることを勧めます。
11.なぜ入院する一般病院に広まらないのか?
→・人手不足、医療安全体制の整備、補償制度の整備が課題だと思われます。
以上です。
秋には県民公開講座を予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。